Z世代やゆとり世代との信頼関係を構築するには。

Z、ゆとり、さとり、ミレニアル、デジタルネイティブ 。

ご存じの通り、世代を表現する言葉。

若者育成については、本当に大人たちは皆、頭を悩ませていると思う。

間違っても、「今の若者はさぁー、ゆとり世代はさぁー」といった文脈で一括りにしないことが先ずはスタートライン。

いつの時代も「今の若者はさぁ~」とか「全く、なってないんだよなぁ」という大人の愚痴はあったという。縄文や平安、戦国時代にもあったんだろうと想像するとちょっと面白い。

仮に「若者世代」と一括りで見たとしても、マーケティング的観点からの要素が強く、育成的な観点からは一人の「個」としてちゃんと見ることが最も大切だと思う。

一人の個としてちゃんと見ていれば、「その個(子)の他とは違う強み」、「成長したところ」、「もっと伸ばした方がいいところ」、「改善すべきところ」が自ずと見えてくる。

ただ眺めていてもだめだ。「どうしてそうしたのか」、「何をどう考えたのか」を真剣に見ないとダメだ。これは真剣にやると相当疲れる。

そして人生の先輩として、若者に気に入られようとすることなく、見て感じたものをはっきりと大人の尺度で真剣にフィードバックすればいい。

ちゃんと見てくれていると伝われば、若者の方から信頼を寄せてくれる。

それでも会社を辞めてしまう若者や反発・反抗する若者がいるのは仕方ない。

「考え過ぎる若者」か「よく考えている若者」、「考えが浅い若者」、「感情で行動する若者」などのどれかだと思う。

若者を採用する際、そこの見極めは大切だ。

もちろん、その前にパーパス・理念を伝えられなければ若者はひっそりと消えていく。

私も失われた20年ー30年世代だが、今は高度経済成長期に比べて頑張ったことが結果に繋がっているとはっきり分かり易く感じられない時代。若者からすると「本当に、ここでこんなことをしていて、いいのだろうか」と不安に感じるのもわかる。

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