面接で宗教や思想、性差や血液型、親の仕事などについて面接官が応募者に聞くことはタブーだ。
厚労省の「公正な採用選考の基本」といったガイドラインでも確認できる。
当然、採用担当者であれば知っていると思うが、問題は役員など上層部だ。
うっかり、「話しやすい場づくり」「偉いのに気さくで優しい人」のつもりで聞いて得意になってたら実は応募者は「もう、この会社ないな。」と内心思って笑顔を作っているということ。
以前、新卒向けの会社説明会から選考まで良好な関係性を保ち最終面接に進んでいた学生から内定辞退の話があり、理由を聞いたことがあった。
学生から「血液型や親の仕事を聞かれて違和感を感じた」という話だった。
長い期間かけて積み上げたものが一気に崩れ落ちた瞬間だった。
採用って簡単なようで難しい。
血の通った人とどうやってコミュニケーションを取るかということだ。